【ウマ娘怪文書】目が覚めると、横で寝ているユニヴァースが縮んでいた。正確には、若返ったと言う方が正しいだろうか。金と青の美しい長髪はそのままに、背格好が現役時代の彼女くらいまで縮んでいた。顔つきも心なしか相応に幼い気がする。腕の中ですうすうと眠る幼き頃の彼女を、自分でも驚くほど冷静に見つめていた。彼女と過ごしてからこのような不可思議な体験をすることは珍しくなかったからだ。「……トレーナー?」 寝ぼけ眼をこすりながら彼女がこちらを見上げ、懐かしい呼び名を口にした。間違いない。彼女は身長だけでなく、心も……記憶までも若返ってしまっている。